投稿日:2026.02.17 最終更新日:2026.02.17
SASEとは?SD-WAN・SSEとの違いを時系列でわかりやすく解説|ゼロトラストとの関係も整理
最近よく聞く「SASE(サシー)」という言葉。
SD-WAN?
SSE?
ゼロトラスト?
用語が多すぎて「正直よく分からない」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、
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SASEとは何か
-
境界型ネットワークとトロンボーン問題
-
SD-WANとSSEの役割
-
ゼロトラストとの違い
-
ネットワークエンジニアのキャリアへの影響
を、ネットワークの時代変化という視点からわかりやすく整理します。
目次
そもそもSASEとは?

SASE(Secure Access Service Edge)は、
通信制御とセキュリティの判断をクラウド上で行う仕組み
のことです。
従来は、自社データセンターにあるファイアウォールやプロキシで通信を制御していました。
しかしSASEでは、それらをクラウド側に移し、ユーザーに近い場所で処理します。
ポイントは、
-
オンプレ機器ではなくクラウドで管理
-
ネットワークとセキュリティを統合
-
拠点や場所に依存しない設計
という点です。
なぜSASEが必要になったのか?【時代の変化】

従来のネットワーク構造
昔の企業ネットワークは「境界型」でした。
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社内ネットワーク=安全
-
社外ネットワーク=危険
-
境界(ファイアウォール)を守ればOK
という考え方です。
拠点からインターネットへ出る通信も、
拠点 → データセンター → インターネット → SaaS
という流れが一般的でした。
トロンボーン問題とは?
この構造では、すべての通信が一度データセンター(プロキシサーバ)を経由します。
これを「トロンボーン問題」と呼びます。
トロンボーンのように、
行って戻ってまた行く。
つまり、
-
遅延が発生する
-
回線が無駄になる
-
非効率
という問題がありました。
SD-WANとは?【通信の交通整理】

SASEを構成する要素の1つが「SD-WAN」です。
SD-WANとは?
どの通信を、どこへ、どの回線で流すかをソフトウェアで制御する仕組み
です。
従来は、
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ルーター
-
ファイアウォール
-
ロードバランサー
-
VPN装置
などのオンプレ機器で経路制御していました。
SD-WANではこれをクラウド管理にします。
何が変わるのか?
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SaaSは直接インターネットへ
-
社内サーバーはデータセンターへ
-
回線品質に応じて自動振り分け
つまり、
最短距離で通信できるようになる
これがSD-WANの役割です。
SSEとは?【クラウド型セキュリティ】

もう一つの要素が「SSE(Security Service Edge)」です。
SSEとは?
通信を通してよいかどうかを判断するクラウド型セキュリティ基盤
です。
従来オンプレで行っていた:
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ファイアウォール
-
VPN
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URLフィルタリング
-
CASB(クラウドアクセス制御)
-
DLP(情報漏洩対策)
などをクラウド化します。
CASBとは?
Cloud Access Security Brokerの略。
SaaS利用状況を可視化・制御する仕組みです。
DLPとは?
Data Loss Preventionの略。
機密情報の外部持ち出しを防ぐ技術です。
SASEの全体像
整理すると、
| 構成要素 | 役割(何をするか) | 具体的な機能・導入効果 |
|---|---|---|
| SD-WAN | 通信経路を最適化する仕組み。 拠点やクラウドへの通信を、最短かつ効率的なルートに振り分ける。 |
・アプリ識別ルーティング(SaaSは直接インターネットへ) ・回線の自動切替(冗長化) ・回線品質の監視(遅延・パケットロス) ・集中ポリシー管理 効果: トロンボーン問題の解消、通信高速化、回線コスト削減、拠点展開の迅速化 |
| SSE | 通信の安全性をクラウド上で判断するセキュリティ基盤。 どこからアクセスしても同じセキュリティポリシーを適用する。 |
・SWG(Webフィルタリング) ・CASB(SaaS利用の可視化・制御) ・ZTNA(VPN代替のゼロトラスト接続) ・DLP(情報漏えい対策) ・FWaaS(クラウド型ファイアウォール) 効果: VPN依存から脱却、SaaS利用の可視化、ゼロトラスト実現、セキュリティ強化 |
この2つを統合したフレームワークがSASEです
ゼロトラスト(ZeroTrust)との違い

よく混同されますが、役割は違います。
ゼロトラストとは?
「社内でも信用しない」という思想・考え方
SASEとは?
ゼロトラストを実現するための具体的な仕組み
例えるなら:
-
ゼロトラスト=交通ルール
-
SASE=信号機や道路インフラ
という関係です。
実際のSASE製品

代表的なフルSASE製品:
SSE特化型:
いずれもクラウドサービスとして提供されます。
SASE時代のネットワークエンジニアの価値

今後重要になるスキルは:
-
クラウド理解
-
セキュリティ設計
-
通信経路設計
-
ゼロトラスト思想
L2/L3だけでは価値が下がります。
自動化やクラウド化が進む中で、
通信とセキュリティを統合設計できる人材
の市場価値は確実に上がります。
まとめ
SASEとは:
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通信とセキュリティをクラウドで統合管理する仕組み
-
SD-WAN+SSEの組み合わせ
-
ゼロトラストを実現するフレームワーク
これからのネットワーク設計は、
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境界型 → 分散型
-
オンプレ中心 → クラウド中心
へ移行しています。
SASEを理解することは、
これから10年のネットワークキャリアを理解すること
と同義です。
もし、
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SASEを学ぶべきか?
-
年収はどう変わる?
-
キャリアパスは?
が気になる方は、カジュアルに相談するのも一つの方法です。
SASEは「難しい概念」ですが、
時代の流れから見ると、非常に論理的な進化です。
今後の武器になる分野であることは間違いありません。