投稿日:2026.01.26 最終更新日:2026.02.10
FortiGate SSL-VPN廃止の理由とは?相次ぐ脆弱性とサポート終了の背景を解説
近年、ランサムウェア被害の多くで「VPN装置」が侵入口になっていることが問題視されています。
その流れの中で、FortiGateのSSL-VPNが事実上廃止されるという発表は、
ネットワーク・セキュリティ業界に大きな衝撃を与えました。
本記事では、
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FortiGate SSL-VPN廃止の理由
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FortiGate SSL-VPN脆弱性がなぜ深刻なのか
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サポート終了が意味するもの
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今後VPNはどう設計すべきなのか
を、現場目線でわかりやすく解説します。
目次
FortiGate SSL-VPNは本当に廃止されるのか?

まず事実関係を整理します。
Fortinetは FortiOS 7.6.3以降 において、
SSL-VPNトンネルモードを廃止し、IPsec VPNへ移行する方針を明確にしています。
これは単なる設定変更の話ではなく、
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SSL-VPN機能が無効化される
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実質的にSSL-VPNは使えなくなる
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今後はIPsec VPNを使う前提になる
という、設計思想レベルでの転換を意味します。
FortiGate SSL-VPN廃止の理由は「脆弱性リスク」
では、なぜFortinetはSSL-VPNをやめる判断をしたのでしょうか。
結論から言うと、
FortiGate SSL-VPNは脆弱性リスクが高く、Fortinet社としても対応に追われるので、双方にとってメリットが少ない状態だった
という点が最大の理由です。
FortiGate SSL VPN脆弱性が多発してきた背景

SSL-VPNは非常に便利な仕組みです。
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Webブラウザや専用クライアントで簡単に接続できる
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認証・暗号化・プロキシ機能を1台で提供できる
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テレワーク需要と相性が良い
しかし、その「便利さ」が逆に問題を生みました。
機能を抱え込みすぎた結果、実装が複雑化
SSL-VPNは1台の装置の中で、
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Web UI
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認証機構
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暗号化処理
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ポータル機能
といった多くの機能を同時に提供します。
その結果、実装が複雑になり、脆弱性が生まれやすい構造になっていました。
実際、FortiGateのSSL-VPNは、
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認証回避
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任意コード実行
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ゼロデイ脆弱性
といった深刻な脆弱性が、何度もランサムウェア攻撃の起点として悪用されてきました。
VPNがランサムウェアの侵入口になっている現実

近年のサイバー保険レポートや調査では、
ランサムウェア被害の約6割がVPNやファイアウォールなどの境界装置から始まっている
というデータが出ています。
VPNは本来セキュリティを高めるための技術ですが、
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インターネットから常時アクセス可能
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パッチ適用が遅れがち
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MFAが未導入のケースが多い
という条件が重なり、
攻撃者にとって最も効率の良い侵入口になってしまいました。
この状況を踏まえると、
FortiGate SSL-VPN廃止の理由は「突然の方針転換」ではなく、
必然だったと言えます。
なぜ「IPsecに置き換え」なのか?
Fortinetは「VPNをやめる」と言っているわけではありません。
SSL-VPNをやめて、IPsec VPNに寄せるという判断です。
IPsecは、
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標準化されたプロトコル
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実装が比較的シンプル
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SSL-VPNより堅牢な構成が取りやすい
というメリットがあります。
一方で、
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設定が複雑
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属人化しやすい
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テレワーク用途では運用負荷が高い
という課題もあります。
そのため、
「IPsecは万能ではないが、SSL-VPNよりは安全」
という現実的な選択として位置づけられています。
SSL-VPN廃止が意味する「設計思想の転換」

今回のfortigate ssl-vpn サポート終了が示しているのは、
単なる製品機能の終了ではありません。
それは、
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境界型VPNだけで守る時代の終わり
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「とりあえずVPNを開ける」設計の限界
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ゼロトラスト・SASEへの移行
という、ネットワークセキュリティ全体の方向転換です。
今後は、
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拠点間通信:IPsec VPN
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ユーザー・端末・SaaSアクセス:SASE / ゼロトラスト
といった 役割分担型の設計 が主流になっていくと考えられます。
現場エンジニアが今すぐやるべきこと

FortiGate SSL-VPN廃止を受けて、
現場のインフラ・セキュリティエンジニアが取るべきアクションは以下です。
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SSL-VPNの利用有無を棚卸しする
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FortiGateのパッチ適用状況を確認する
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MFAが有効化されているかを確認する
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テレワーク要件を整理する
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SASEやゼロトラストの検討を始める
「まだ使えているから大丈夫」ではなく、
狙われる前提で設計を見直すことが重要です。
まとめ|FortiGate SSL-VPN廃止は時代の転換点
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FortiGate SSL-VPNはFortiOS 7.6.3以降で事実上廃止
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FortiGate SSL VPN脆弱性が多発し、リスクが利益を上回った
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VPNはランサムウェアの主要侵入口になっている
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今後はIPsec+SASE/ゼロトラストの併用が現実解
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VPNに「何を任せるのか」を再定義する時期に来ている
FortiGate SSL-VPNの終了は、
セキュリティ設計を一段上の視点で見直す合図です。
単に機器を入れ替えるのではなく、
「これからの時代に合ったネットワーク設計とは何か」を考えることが、
エンジニアとしての価値を高めることにもつながります。