IaC・Terraform・AWSの関係とは?クラウド初心者でも分かるインフラ自動化の全体像

近年、クラウド案件の営業や求人票を見ると

「AWS × IaC × Terraform」

というセットを頻繁に目にするようになりました。

しかし、

  • IaCって結局なに?

  • TerraformとAWSはどう違う?

  • それぞれはどういう関係性なの?

と聞かれると、意外と曖昧なまま理解している人も多いのではないでしょうか。

本記事では、インフラ・クラウド分野で必須になりつつある

IaC(Infrastructure as Code)とTerraform、そしてAWSの関係性を、

未経験〜初学者でもイメージしやすい形で整理して解説します。

AWS・IaC・Terraformの関係を一言で整理すると


まず結論からまとめます。

  • AWS:クラウドのプラットフォーム

  • IaC:インフラをコードで管理しようという「考え方」

  • Terraform:IaCを実現するための「ツール」

この3つは役割がまったく異なります。

IaCはあくまで「思想・概念」であって、

実体のある製品やサービスではありません。

そのIaCという考え方を、実際のコードとして形にし、AWSなどのクラウドに反映するのがTerraformです。

 

IaC(Infrastructure as Code)とは何か?


IaCとは Infrastructure as Code の略で、

「サーバーやネットワークなどのインフラ構成を、コードとして管理しよう」という考え方です。

従来のインフラ構築では、

  • 機器にログインして1つずつコマンドを打つ

  • GUI画面をポチポチ操作して設定する

といった手作業が主流でした。

しかしこの方法には、

  • 人によって設定が微妙に違う

  • 作業漏れや設定ミスが起きやすい

  • 同じ環境をもう一度作るのが大変

といった問題があります。

IaCでは、こうした設定をコードとして定義します。

すると、

  • いつでも同じ環境を再現できる

  • 変更点がコード差分として明確に残る

  • 壊れてもすぐに作り直せる

といったメリットが得られます。

 

IaCとTerraformを建築(家づくり)に例えると

IaCとTerraformの考え方は建築などにも例えることが可能です。

  • IaC: 「詳細な設計図を用意して、誰が・何度建てても、寸分違わぬ全く同じ建物を再現しよう」という建築工法
    (職人の勘や手作業に頼らず、工業的に品質を保証する考え方です)
  • Terraformのコード: 実際に書かれた設計図(CADデータなど)
    (部屋の広さ、窓の位置、柱の本数などが厳密に定義された指示書です)
  • AWS(クラウド): 設計図通りの建物が実際に建設される広大な敷地(土地)や資材置き場
    (設計図さえ渡せば、この場所に自動的に家が建つイメージです)

これと同じように、IaCでは「コード」があれば、本番環境でも検証環境でもまったく同じインフラを再現できるのです。

Terraformとは?IaCを実現する代表的ツール

Terraformは、IaCを実現するためのツールの一つです。

Terraformの役割はシンプルで、

  • コード(設計図)を読み取る

  • AWSなどのクラウドAPIに命令を出す

  • サーバー・ネットワーク・ストレージを自動作成する

というものです。

人がAWSの管理画面で操作していた内容を、

Terraformが自動で代行してくれるイメージです。

Terraformが選ばれる最大の理由:マルチクラウド対応


Terraformが圧倒的に支持されている理由は、

マルチクラウド対応にあります。

Terraformは、

  • AWS

  • Azure

  • GCP

  • VMware(オンプレミス)

など、非常に多くの環境に対応しています。

一方で、クラウド公式のIaCツールには制限があります。

  • CloudFormation:AWS専用

  • AWS CDK:AWS専用

  • Bicep:Azure専用

  • Deployment Manager:GCP専用

Terraformは「特定のクラウドに依存しない」ため、

  • 学習コストが無駄になりにくい

  • 情報量・事例・ブログが非常に多い

  • 将来的なクラウド変更にも対応しやすい

という強みがあります。

Terraform以外のIaCツールも知っておこう

IaCツールはTerraformだけではありません。

代表的なものとしては、

  • CloudFormation(AWS公式)

  • AWS CDK(プログラミング言語で記述)

  • Bicep(Azure公式)

  • Deployment Manager(GCP公式)

などがあります。

ただし、これからIaCを学び始める人にとっては、

Terraformから入るのが最も汎用性が高くおすすめです。

現場ですでにCloudFormationを使っている場合は別ですが、

これからクラウド・IaCに触れるならTerraformが無難な選択と言えるでしょう。

手作業とIaC、どちらが良いのか?

結論としては、規模が大きくなるほどIaCが圧倒的に有利です。

  • 手作業:小規模・一時的な環境には向くが、再現性が低い

  • IaC:中〜大規模、複数環境、本番運用では必須

特にクラウドでは、

「壊して作り直す」ことが前提になるケースも多いため、

IaCによる自動化は欠かせません。

学習方法のおすすめステップ

これからIaC・Terraformを学ぶ場合、次の流れがおすすめです。

  1. AWSでEC2やS3を手動で作ってみる
  2. 次にTerraformで同じ構成をコードで作る
  3. 手作業との違いを体感する

 

この順番で学ぶと、

  • なぜIaCが必要なのか

  • どこが楽になるのか

を実感しながら理解できます。

生成AI × IaCという次のトレンド

近年は、生成AIを使ってTerraformコードを自動生成する流れも急速に広がっています。

  • 要件を日本語で書く

  • TerraformコードをAIが生成

  • 微調整して実行

といった使い方がすでに現場で始まっています。

IaCは単体で学ぶだけでなく、

生成AIと組み合わせることで生産性が爆発的に上がる分野でもあります。

まとめ|IaCとTerraformはクラウド時代の必須スキル

  • AWS:クラウドの基盤

  • IaC:インフラをコードで管理する考え方

  • Terraform:IaCを実現する代表的ツール

この3つの関係を理解することで、

クラウドエンジニアとしての視野が一気に広がります。

これからクラウド分野に関わるなら、

IaCとTerraformは避けて通れない基礎スキルです。

まずは小さく触ってみるところから、始めてみてください。

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