投稿日:2025.12.23 最終更新日:2025.12.22
インフラエンジニアのキャリア相談まとめ|運用保守・クラウド・年収・リモートの現実
インフラエンジニアとしてキャリアを積んでいく中で、多くの人が共通して悩むテーマがあります。
- クラウドエンジニアになるには何から始めればいいのか
- 運用保守ばかりで設計構築に進めない
- 今の市場価値や年収は妥当なのか
- セキュリティエンジニアになりたいが方法が分からない
- 年収1000万円を目指したい
など、本記事では、実際に寄せられた質問をもとに、インフラエンジニアのキャリア形成について現実的な視点で整理します。
目次
運用保守からクラウドエンジニアを目指す正攻法

インフラ運用からクラウドエンジニアを目指す場合、いきなりクラウド案件に入るのは難易度が高いのが実情です。
なぜなら、クラウド案件にはオンプレミスの設計構築経験者が数多く応募してくるため、若手や未経験に近いエンジニアが選ばれにくいからです。
再現性の高いルートは以下の流れです。
- オンプレミスのサーバー案件で設計構築(最低でも基本設計レベル)まで経験する
- オンプレからクラウドへ移行する「クラウドリフト案件」に参画する
- オンプレ8割・クラウド2割の業務比率でクラウド経験を「0→1」にする
- 次の案件でクラウド比率の高い案件へシフトする
この段階的なアプローチが、最も現実的で失敗しにくいキャリアパスです。
設計構築に進めない人が見落としがちなポイント

運用保守や監視業務が長く続き、設計構築に進めないと悩む人は多くいます。
この場合、重要なのは「コマンド経験の質」です。
コマンドは大きく2種類に分けられます。
-
閲覧系コマンド:設定確認・ログ取得など、システム影響のない操作
-
設定系コマンド:設定変更・構成投入など、システムに影響を与える操作
まずは閲覧系コマンドでOS操作に慣れ、その後、設定系コマンドを扱える案件へ移ることで、構築に近い経験を積めます。
構築業務とは本質的に「設定系コマンドの集合体」であるため、このステップを踏めば無理なく設計構築案件を狙えるようになります。
自分の市場価値と年収を知る最も確実な方法

現在の年収や市場価値が妥当かどうかを判断する最も確実な方法は、複数社でカジュアル面談を受けることです。
1社だけではブレが出るため、複数社の提示条件を比較し、その中央値を見ることで自分の相場が見えてきます。
重要なのは、これまでの現場で「何をやったか」をスキルシートに正確に落とし込むことです。
業務内容を整理せずに相談しても、正確な年収や案件イメージは提示されません。
セキュリティエンジニアを目指すならネットワークが土台

セキュリティ分野に興味がある場合、最初に目指すべきはネットワークエンジニアです。
セキュリティ案件の多くは、UTMやファイアウォールなどネットワーク領域と密接に関係しています。
具体的には以下のような経験が土台になります。
-
ネットワーク設計・構築
-
UTM製品(Firewall系)の運用・構築
-
その後、クラウドセキュリティやゼロトラスト領域へ拡張
資格面では、まずネットワーク系資格を取得し、その後にセキュリティ系国家資格へ進む流れが現実的です。
インフラエンジニアは年収1000万円を目指せるのか

結論から言うと、可能です。ただし条件があります。
純粋な技術特化だけではなく、マネジメントや要件定義の経験が重要になります。
再現性の高いルートは以下です。
- 基本設計の経験を積む
- 要件定義フェーズに関わる
- PMやPLとしてマネジメント経験を積む
- 単価連動型の企業やコンサル寄りのポジションへ進む
フェーズを「横に広げる」よりも、「縦に深める」方が年収は上がりやすいのが現実です。
フルリモートは可能だが前提にすべきではない

インフラエンジニアでもリモート案件は存在しますが、数は多くありません。
特に構築フェーズでは現地作業が発生しやすく、完全フルリモートは限定的です。
クラウドエンジニアは比較的リモート向きですが、業界全体は出社回帰の流れにあります。
「今はリモートでも、将来は出社になる可能性がある」という前提でキャリア設計することが重要です。
まとめ|キャリアを左右するのは正しいステップ設計

インフラエンジニアのキャリア形成において重要なのは、以下のポイントです。
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クラウドや設計構築は段階的に目指す
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コマンド経験の質を意識する
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市場価値は複数社の評価で判断する
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年収アップにはマネジメント経験が不可欠
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働き方(リモート)だけを軸にしない
キャリアは「偶然」ではなく「設計」で決まります。
正しい順序で経験を積み、市場価値を高めていくことが、長期的に安定したエンジニア人生につながります。