高還元SESの闇!優良企業の選び方|転職で後悔しないために見るべき3つのポイント

ここ数年で「高還元SES」という言葉を目にする機会が急増しました。SES業界では、従来型モデルからエンジニアに利益を還元するスタイルへとシフトが進んでおり、いまや高還元SESを名乗る企業が当たり前になっています。

しかし、企業数が増えたからこそ「どこを選べばいいのか分からない」という悩みも多いのではないでしょうか。
条件や雰囲気が似通っており、求人票だけでは差が見えにくいのも実情です。

そこで今回は、高還元SES企業を経営する立場から、転職時にチェックすべき3つのポイント(還元率・キャリアサポート・会社規模)について解説します。

高還元SESの還元率は「計算式」を確認することが重要

「高還元SES」を名乗る以上、求人票には還元率が強調されています。
しかし「還元率が高ければ良い」と単純に判断するのは危険です。

なぜなら、還元率の算出方法は企業ごとに異なるからです。

例えば、単価100万円で還元率70%と表記されている場合、単純計算では70万円が支給されるはずです。
しかし、実際には以下のような項目が含まれているケースがあります。

  • 会社負担分の社会保険料

  • バックオフィス手数料

  • 有給休暇の取得分

結果的に、実際の総支給額に換算すると「実質50%台」しか還元されていないこともあるのです。

確認すべきポイント

  • 求人広告に「還元率の計算式」が明記されているか

  • 面接時に「総支給額ベースの還元率は何%か」を質問する

数字だけに惑わされず、計算の根拠を明確にしている企業かどうかを見極めることが重要です。

※ケルンも還元率の給与テーブルを公開しています。こちらから御覧ください
>>ケルンの給与テーブル<<

キャリアサポート体制の有無

高還元SESは「経験者採用が前提」というイメージが強く、キャリアサポートが軽視されがちです。しかし、最近は競争の激化に伴い、中堅や若手も採用対象に含める企業が増えてきました。

経験豊富なベテランは自己判断でキャリア設計ができますが、若手や中堅は「どの案件に入れば目標に近づけるのか」が見えにくいこともあります。

そこで重要なのが、キャリアアドバイザーや相談窓口の存在です。

例えば、

  • 社内にエンジニア経験を持つ経営者や相談役がいる

  • 得意分野に合わせて案件を提案してくれる仕組みがある

  • 将来像に沿ったキャリアステップを一緒に描いてくれる

こうした環境がある企業を選ぶことで、スキルアップが加速し、安心して長期的に働けます。

面接時にチェックすべき質問例

  • この会社の得意領域はどこですか?

  • 目標とする技術領域でどんな案件がありますか?

  • キャリア相談は誰にできる仕組みですか?

遠慮せず質問し、真摯に答えてくれるかどうかで企業の姿勢を見極めましょう。

高還元SESの会社規模と社員数の見極め方

高還元SESを選ぶ際には、会社の規模、特に社員数も大切な指標です。

社員数が多い企業のメリット

資金力がある

利益を案件獲得やエンジニア支援に再投資できる。

チーム参画しやすい

同じ技術領域のエンジニアが揃いやすく、複数名で体制を組んで参画できる。

エンジニアに選ばれている証拠

毎月着実に社員数を伸ばしている企業は、それだけ信頼を得ているといえる。

注意すべきケース

ただし、社員数が多ければ良いわけではありません。特に注意が必要なのは、未経験者を大量採用している企業です。

求人広告に「未経験歓迎」「未経験者積極採用」と書かれていれば要注意。
その理由は、未経験者を大量採用しているSES企業は、コールセンターやヘルプデスクなどの非ITの現場にアサインされることもあり、ITエンジニアを目指してSES企業に入ったのに、エンジニアのスキルになる経験が出来ない場合もあります。

一方で「経験者1年以上」といった条件があれば、経験者採用で規模を伸ばしている健全な企業と判断できます。

社員数を正しく調べる方法

ホームページの数字を鵜呑みにするのも危険です。
中には「社員数が数十人規模なのに数百人と記載している」ケースも存在します。

客観的に調べるには、日本年金機構が公開している社会保険加入者数のデータを確認する方法があります。
これは会社が雇用する全社員を社会保険に加入させる義務があるため、実際の社員数に最も近い数値を把握できます。
✅️厚生年金保険・健康保険 適用事業所検索システムはこちら
https://www2.nenkin.go.jp/do/search_section/

まとめ

高還元SES企業を選ぶ際は、以下の3つを必ず確認しましょう。

還元率

  • 計算式が明確か
  • 総支給額ベースで何%か

キャリアサポート体制

  • キャリア相談できる人材がいるか
  • 会社の得意領域と自分の方向性がマッチしているか

会社規模(社員数)

  • 資金力やチーム体制を整えられる規模か
  • 未経験大量採用で水増ししていないか
  • 社会保険加入者数など客観的な数値で確認できるか

転職は人生の大きなターニングポイントです。
求人票の数字や表面的な条件に惑わされず、仕組みや実態を丁寧に見極めることが、キャリアを守る最大の武器となります。

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