インフラエンジニア面接対策と質問例。面接で受かる人・落ちる人の違い
インフラエンジニアとして転職活動を始めると、「面接で何を見られているのか分からない」「企業はどんな人を採用しているの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、実際に年間数百人のインフラエンジニアを面接しているSES経営者からみた「SES企業が面接で見ているポイント」と「採用される人・見送りになる人の違い」や、質問例・逆質問例をまとめて紹介します。
目次
インフラエンジニアが面接で重視される3つのポイント
SES企業の採用では、開発系や自社サービス企業とは違った観点でエンジニアを評価しています。
特に重要なのが、以下の3点です。
1. 技術力(最重要)
SES企業にとって、エンジニアは「お客様先で価値を発揮してくれる人」。
そのため、案件に参画できるスキルがあるかどうかが最も重視されます。
インフラエンジニアの場合は構築経験がある人であれば、ほぼ確実に内定が出る水準。
未経験でも 資格(CCNA・LinuCなど) を持っていればポテンシャル採用の可能性も高くなります。
🔍 面接官は「この人を現場に出せるか?」を常に意識して見ています。
2. カルチャーマッチ(会社との相性)
次に見られるのが「カルチャーマッチ」です。
これは、「前職で抱えていた不満を、転職先で解決できそうか」という視点。
SES企業ごとにスタイルは異なり、たとえば:
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ドライな環境(帰社日なし・完全リモート)
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ウェットな環境(定期的に帰社・チーム意識重視)
こうした文化の違いに合うかどうかを見極めます。
「フルリモートで働きたい」「クラウド案件に入りたい」などの希望が強すぎる場合、スキルが追いつかないとミスマッチが起きることも。
そのため、面接では理想だけでなく“現実的なキャリア計画”を話せる人が評価されます。
3. コミュニケーション能力(最低限でOK)
SES企業で求められるコミュニケーション力は、「チーム内で意思疎通ができるレベル」。
SIerやコンサルのように、顧客交渉や要件調整の場面は少なく、社内・プロジェクト内での連携が中心です。
つまり「報・連・相ができる」「質問を理解して答えられる」レベルで十分。
逆に、質問と関係ない話を延々とする、返答に長い沈黙がある──こうしたケースはマイナス評価になります。
技術力があっても落ちる人の特徴

技術力が高くても、不採用になるケースはあります。
その多くは カルチャーの不一致 や 信頼関係が築けないタイプです。
具体例:
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「SESは絶対イヤ」「商流が深い案件は入りたくない」など、SES特有の仕組みに拒否感がある
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「リモートじゃないと働けない」など、会社の方針と折り合えない
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面接で営業職に対して強い嫌悪を示す
こうした場合、スキル以前に入社後のトラブルが予想されるため、見送りになることがあります。
SES企業では「スキルがあっても長く続かない人」より、「一緒に成長できる人」を採用する傾向があります。
インフラエンジニアが面接で好印象を与える質問例
面接の中で「質問ありますか?」と聞かれた際、
「特にありません」ではもったいないです。
採用側が好印象を持つのは、目的意識が感じられる逆質問です。
良い逆質問例:
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「クラウドエンジニアを目指していて、LinuCを取得しました。御社ではクラウド案件に関われるチャンスはありますか?」
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「設計構築にステップアップするために、どのような案件からスタートすればよいでしょうか?」
こうした質問をすることで、
「目標 → 現在地 → 行動計画」 が整理できていることをアピールできます。
ケルンの面接スタイルは「キャリア相談型」
ケルンでは、面接を「選考の場」ではなく「キャリア相談の場」として位置づけています。
面接というより、
「この人がどんな未来を描きたいのか」 「それをケルンで叶えられるか」
を一緒に考える場。
そのため、書類選考の通過率はほぼ100%。
スキルがあってもカルチャー的に合わない場合は、
「あなたの場合はこの業態(例:SIerや自社開発企業)のほうが向いているかもしれません」とアドバイスすることもあります。
つまり、「会社が人を選ぶ」よりも「人が会社を選ぶ」ための面談なのです。
カジュアル面談で相談してみよう
もしこの記事を見ているあなたが転職活動中のインフラエンジニアであれば、様々な企業へカジュアル面談を受けてみることをおすすめします。
「今のスキルでどんな案件に入れる?」「どんなキャリアパスが現実的?」といった相談が可能です。
ちなみにケルンでもカジュアル面談は常に受付中です。
応募は以下の方法から可能です。
「今すぐ転職するつもりはないけど話だけ聞きたい」 という方も歓迎です。
まとめ|面接は「選ばれる場」ではなく「選ぶ場」
SES企業の面接で見られるポイントは以下の3つ。
- 技術力:案件に参画できる実力があるか
- カルチャーマッチ:会社の仕組みや働き方と合うか
- コミュニケーション力:チーム内でスムーズに意思疎通できるか
そして最も大切なのは、会社と自分の相性を見極めること。
「どんな働き方がしたいか」「何を優先したいか」を明確にして臨めば、面接は恐れるものではなくなります。