セキュリティエンジニアの年収は1000万円超え!?仕事内容と未経験から目指すロードマップ

近年、サイバー攻撃や情報漏えいのニュースが増え、「セキュリティエンジニアは儲かる」「年収1000万円も狙える」といった話題を耳にする方も多いでしょう。

実際、セキュリティ分野はIT業界の中でも特に需要が高まっており、エンジニアの中でも高収入を実現しやすい職種のひとつです。

この記事では、セキュリティエンジニアの仕事内容・年収の相場・必要な資格・ロードマップまでを、実際の現場視点でわかりやすく解説します。

セキュリティエンジニアとは?仕事内容をわかりやすく解説

セキュリティエンジニアとは、サイバー攻撃や不正アクセスから企業の情報資産を守る専門職です。

近年では、角川グループがロシア系犯罪組織「BlackSuit」によるランサムウェア攻撃を受け、ニコニコ動画の停止や個人情報流出などが発生。

このような被害を未然に防ぐため、セキュリティエンジニアの役割が急速に重要視されています。

セキュリティエンジニアの業務は非常に幅広く、大きく分けて以下の5つの領域に分類されます。

① 設計・構築

UTM(統合脅威管理)製品やファイアウォール、IDS/IPS、WAFなどのセキュリティ機器を設計・構築します。主要な製品には Palo Alto、FortiGate、Cisco ASA などがあり、ネットワーク知識を前提とした高度な設定が求められます。

② 運用・監視(SOC業務)

SOC(Security Operation Center)で、UTM製品やログ監視システムから上がってくるアラートを監視・分析します。異常検知や脆弱性の兆候を見つけ、早期に対処するのが役割です。

③ 脆弱性診断

企業のWebアプリケーションやシステムに潜む脆弱性を発見し、改善策を提示します。攻撃者に狙われる前にリスクを特定・対策する重要な業務です。

④ インシデント対応

実際に攻撃を受けた際に、影響範囲の調査・原因分析・復旧対応を行います。対応力とスピードが求められます。

⑤ 教育・コンサルティング

社員向けのセキュリティ教育や、企業のセキュリティルール策定を支援します。技術者というよりもマネジメントやコンサル寄りの業務です。

セキュリティエンジニアの年収相場【領域別】

セキュリティエンジニアの年収は、担当領域によって大きく異なります。

業務領域 主な仕事内容 年収の目安
設計・構築 UTM製品の設計・設定、FW/WAF構築 500〜700万円
運用・監視 SOCでのアラート監視・ログ分析 300〜500万円
脆弱性診断 Webシステムの診断・レポート 300〜500万円
インシデント対応 攻撃後の原因分析・復旧 300〜500万円
教育関連 社内教育・ルール策定 300〜400万円
PM/コンサルティング 企業向け提案・リスク分析 800〜1000万円超

💡 ポイント

  • マニュアルベースで行う監視・教育業務は代替性が高く、年収は低め。

  • 一方で、設計構築・コンサルティングのように“自分で考える力”が求められる領域は年収が高い傾向にあります。

  • 特に大手コンサル企業では、年収1000万円以上のケースも珍しくありません。

セキュリティエンジニアに必要な資格

セキュリティエンジニアを目指すうえで、取得しておくと有利な資格は次の2つです。

1. CCNA(Cisco Certified Network Associate)

セキュリティ対策の多くはネットワークレイヤー(L3/L4)で実装されます。そのため、まずはネットワークの仕組みを理解することがセキュリティの基礎になります。

※CCNAはCisco社が提供する世界的な資格で、ネットワーク技術者の登竜門です。

2. 情報処理安全確保支援士(セキスペ)

国家資格としてセキュリティ分野の専門性を証明できる資格です。技術面だけでなく、リスク管理・ルール策定・教育などマネジメント領域までカバーしています。

将来的にセキュリティ責任者(CISO)やコンサルタントを目指す方に最適です。

セキュリティエンジニアになるには?ロードマップ

未経験からいきなりセキュリティ専門職を目指すのは難易度が高いため、次のようなステップアップが現実的です。

ステップ①:ネットワークエンジニアとして経験を積む

ネットワークとセキュリティは密接に関係しています。

まずはネットワークの設計・構築案件に参画し、UTMやファイアウォールの設定経験を積みましょう。

ステップ②:UTM・セキュリティ機器を扱う

どんなネットワークでも、ファイアウォールやIDS/IPSなどのセキュリティ機器を必ず扱います。

これらに触れることで、自然とセキュリティ知識が身についていきます。

ステップ③:資格を取得し、セキュリティ専門案件へ

CCNAで基礎を固めたら、情報処理安全確保支援士(セキスペ)を取得。

その上で、SOCや脆弱性診断などのセキュリティ案件へステップアップしましょう。

セキュリティエンジニアが注目される理由

  • クラウド化・リモートワークの普及で、セキュリティリスクが増加

  • 攻撃の高度化により、企業の被害額が年々拡大

  • 法改正やISMS認証取得の動きで、セキュリティ対策の義務化が進行

これらの背景から、セキュリティ人材は圧倒的な売り手市場です。

今後5年〜10年で最も価値が上がるエンジニア職のひとつといえるでしょう。

 

まとめ:高収入を狙うなら、まずはネットワークから始めよう

  • セキュリティエンジニアの年収は 500〜1000万円超

  • 高収入を得るには「設計構築」「PM/コンサル」領域を目指すのが近道

  • CCNAでネットワークを学び、情報処理安全確保支援士で専門性を磨く

  • 最初はネットワークエンジニアとして経験を積むのが現実的

セキュリティエンジニアは、守る技術者から経営を支える戦略人材へと進化している職種です。

今後も需要は拡大し続けるため、早めの学習・経験積みが将来のキャリアを大きく左右するでしょう。

 

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